綾野ましろ「WHITE PLACE」 

WHITE PLACE(初回生産限定盤B)(DVD付)
綾野 ましろ
アリオラジャパン (2016-10-05)
売り上げランキング: 3,284

☆収録曲☆
B01. white arise ~overture~:★★★
B02. ideal white:★★★★
A03. スパイラルガーデン:★★★★☆
A04. Lotus Pain:★★★★☆
A05. 刹那クロニクル ~album version~:★★★★☆
B06. shinkiro:★★★☆
B07. misty way:★★★★
B08. labradorite:★★★★
A09. vanilla sky:★★★★☆
B10. Delusion:★★★★
A11. focus light:★★★★☆
B12. 憧憬:★★★★
B13. infinity beyond:★★★★
A14. 春想の街:★★★★☆
B15. Believe:★★★★

発売日:2016年10月5日
レーベル:アリオラジャパン

綾野ましろ、1stアルバム。デビュー前の曲やライブ音源を収録したコンセプトアルバムは出てましたが純粋なオリジナルアルバムはこれが初でこれまで発売された4曲のシングル、配信でリリースされた2曲、そして前述のコンセプトアルバムから2曲(1曲はアルバムバージョン)の既存曲を含めた15曲が収録されてます。

まず冒頭インストであるM1「white arise ~overture~」からの実施トップバッターを飾るM2「ideal white」は記念すべきデビュー曲。バンドサウンドを基調としたシリアスなアニソンロックで彼女の基本的な方向性が提示された良曲となってます。

M3「スパイラルガーデン」はアニソンっぽさはそのままに爽快感・開放的な雰囲気を感じるロックナンバー。今作のアルバム新曲の中では一番好きな曲ですね。

M4「Lotus Pain」は4枚目のシングル曲でミディアムな曲調に凛とした歌声がマッチした仕上がりが好印象です。

M5「刹那クロニクル ~album version~」はリスアニ付録CDが初出でコンセプトアルバム『early days』にも収録された曲。今作収録のアルバムバージョンは基本的な部分は原曲と変わりませんが歌と演奏を再レコーディングしておりプレデビューから2年を経た歌の成長と輪郭がハッキリしたバンドサウンドで原曲よりもパワーアップしてます。

M6「shinkiro」はAメロとBメロはミディアムテンポでしっとりと聴かせつつサビでは音数が増えて派手に盛り上がるavexっぽい打ち込み系ナンバー。良い曲だけどミディアムで聴かせる曲にして欲しかったかも。

M7「misty way」は3連リズムを取り入れたミディアムロックでじっくり聴かせつつも確かな力強さを感じる良曲となってます。これも個人的に今作のアルバム新曲では印象強いかも。

M8「labradorite」は今作の中ではキャッチーで明るいポップロックナンバー。アニメタイアップの兼ね合いからシリアスさを求められがちなシングル曲とは良い意味で違う一面が見れるのではないでしょうか。

M9「vanilla sky」は2枚目のシングル曲でバンドサウンドとストリングス、そしてtoku(GARNiDELiA)のアレンジによる打ち込みサウンドを盛り込んだ王道のアニソンロック。シングル曲の中では今のところ一番好きな曲になりますね。サビの爽快感がたまらないです。

M10「Delusion」は綺麗なメロディをミドルテンポロックに乗せ伸びやかな歌声を聴かせる良曲。アレンジもストリングスっぽいラインやキーボードのサウンド、そしてギターが耳に残りますね。

M11「focus light」は2015年末に配信限定でリリースされた楽曲。この曲もメロディと歌声を重視した仕上がりでこちらはavexを思わせる打ち込みサウンドに壮大さを加えた仕上がり。個人的に彼女の曲の中では上位に入りますね。

M12「憧憬」は序盤の曲達に通じるシリアスなアニソン系ロックナンバー。あまり大きな特徴はないけどシングル曲もしくはアニメタイアップが付けばそれなりに目立つ立ち位置にあたる曲になりそうな気がします。

M13「infinity beyond」は3枚目のシングル曲。バンドサウンドとシンセの音が特徴的なロックというとM9と被りがちですがこちらはバンドサウンドを押し出していてしっかり差別化されてます。力強い歌声もまた曲に呼応してて良いですね。

M14「春想の街」は前コンセプトアルバムでリード曲だった楽曲。彼女の出身地である北海道の情景が浮かんでくる…ような気がするメロディアスなミディアムナンバーで改めて聴いても良いなと思います。

ボーナストラックのM15「Believe」は今年(2016年)に配信でリリースされた玉置成実のヒット曲のカバー。原曲の雰囲気を尊重しつつも生のバンドアレンジと彼女の歌声で原曲とはまた違った良さに仕上がったカバーだと思います。

前作のコンセプトアルバム『early days』では及第点な印象という結構でしたが今回の1stアルバムはこれまでの曲を通して過去を総括しつつもアルバム新曲では確かな成長を提示しており、1stアルバムとしては期待以上で総じて満足度が高く、それでいてまだまだ成長の余地があるという絶妙なラインにあたる仕上がりになったと思います。アニソンロックが好きな人はもちろん、それ以外の人にも彼女の透明感と力強さを兼ね備えた歌声は魅力的なので機会があれば是非聴いて貰いたい一枚ですね。

印象度:★★★★☆

綾野ましろ「early days」 

early days
early days
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綾野 ましろ
アリオラジャパン (2016-01-13)
売り上げランキング: 16,554

☆収録曲☆
B01. white feel -overture-:★★★
B02. Wingless Diver:★★★★
B03. 刹那クロニクル:★★★★
B04. re:rain:★★★☆
A05. 春想の街:★★★★☆
B06. RAY OF LIGHT:★★★★
B07. ideal white (from 1st one man live “lycoris”):★★★☆
B08. 燐光 (from 1st one man live “lycoris”):★★★
B09. vanilla sky (from 1st one man live “lycoris”):★★★★

発売日:2016年1月13日
レーベル:アリオラジャパン

綾野ましろ、コンセプトアルバム。北海道洞爺湖出身の女性アニソンシンガーで今作はデビュー前に音楽専門誌「リスアニ! 」の付録CDにMashiro名義でプレ・リリースされた曲とライブ音源を収録した企画アルバムとなっております。

まずM4のサビメロを利用した前奏インストにあたるM1「white feel -overture-」を経て実質トップバッターを飾るM2「Wingless Diver」は前述したリスアニの付録CD収録の曲で透明感のある歌声と綺麗なメロディラインが耳に残る良曲となってます。avexを思わせる煌びやかな打ち込み音目立つアレンジも良いですね。

M3「刹那クロニクル」も同じくリスアニ付録CDでこちらはバンドサウンドを導入しておりロック寄りな質感。曲の空気もややシリアスな感じがしますね。

M4「re:rain」はM3と同系統のシリアスな曲でこれも充分良いけど続けて聴いてるとやや地味な印象は否めないかも。

M5「春想の街」は本作のリード曲で彼女出身の北海道の空気が浮かぶようなミディアムナンバー。個人的に何気なく有線でこの曲を耳にしたのが彼女を知るきっかけでした。メロディアスなサビはもちろん、曲全体としても耳に残る名曲で今作のベストトラックです。

M6「RAY OF LIGHT」は今作の中では明るくポップ寄りなロックナンバー、サビメロはライブで盛り上がりそうですね。

M7~M9は既存曲のライブ音源。M7、M9のシングル曲は後の1stアルバムの記事の機会に紹介予定、M8のカップリングは原曲を聴いた事がないので感想は割愛しますが生歌でもしっかり歌えてるのは好印象ですね。

北海道出身、アニソンシンガー、ソニー所属、リスアニ付録CDでのプレビューなどが先にデビューした藍井エイルと重なる部分があり、容姿や曲の雰囲気も似てる所はありますが印象が固まればそれなりに違いが見えてなかなか良いアーティストだと思います。現在(2016年10月時点)はシングル曲や今作のM3、M5も収録した1stアルバム『WHITE PLACE』が発売されており初めて聴く方はそちらの方がオススメですが今作も初期楽曲+ライブ音源を合わせた企画色の強い作品ではあるものの作風に大きな違いは無く、収録時間もコンパクトなので聴きやすく、関心があればしっかり良さが見えるかと思います。個人的にもまだまだこれからといった感じではありますが彼女のアーティストとしての魅力と今後への期待を抱くには充分な良作となりました。

印象度:★★★★☆

流田Project「流's the COVER」 

流's the COVER
流's the COVER
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流田Project
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン (2016-08-24)
売り上げランキング: 230

☆収録曲☆
B01. ススメ→トゥモロウ:★★★★
A02. 僕らは今のなかで:★★★★☆
A03. START:DASH!!:★★★★☆
B04. No brand girls:★★★★
A05. 夏色えがおで 1,2,Jump!:★★★★☆
A06. きっと青春が聞こえる:★★★★☆
A07. それは僕たちの奇跡:★★★★☆
B08. soldier game:★★★★
B09. LOVELESS WORLD:★★★☆
A10. Snow halation:★★★★★
B11. Wonderful Rush:★★★☆
B12. どんなときもずっと:★★★★
A13. SUNNY DAY SONG:★★★★☆

発売日:2016年8月24日
レーベル:NBCユニバーサル

流田Project、4thカバーアルバム。元々は動画共有サイトのニコニコ動画やYouTubeに「流田P」と称しアニメソングのカバーを投稿。紙のお面を着用し、素顔を隠しての動画投稿のため、演奏者の正体が誰なのかは謎に包まれている。だが、動画共有サイト内で約700万という再生回数を出したことにより、2010年12月にアニソンカバーアルバム『流田P』でメジャーデビュー。以降は2作アニソンカバーアルバムの発表を経てオリジナル楽曲メインに移行。その後はアニソンカバーは動画投稿に留まりCDでの発表は無かった為今作は2012年発売の『流田PPP』以来4年振りのカバーアルバムで今までは女性アーティストを中心に様々なアニソン(+2作目以降はオリジナル曲も少々)をカバーしてましたが今回は全曲アニメ『ラブライブ!』のユニット”μ's”の曲をカバーしたアルバムとなりました。

内容の方に触れるとまず収録曲はメンバーが選曲しておりTVアニメ及び劇場版の関連曲とアニメ開始前のナンバリングシングルを中心した王道のラインナップでライト層からラブライバーの方まで幅広く楽しめるものになってます。一方で6thシングル(本作未収録)のc/w「LOVELESS WORLD」やユニットシングルの「soldier game」といったややマニアックな曲が選ばれたのはおそらく本人達の好みによるものでしょう(笑)。いずれにせよアニメを見てた、スクフェスをプレイしてる人なら原曲を持ってなくても大半の曲を耳にしてると思われるので充分に楽しめます。またラブライブはあまり知らないけど流田Projectファンもしくは興味本位で手に取った方もアニソン寄りの男性ロックバンドのアルバムとして聴いて損の無い内容だと思います。

肝心なカバーの出来はというと原曲のイメージを尊重した上でキーを男性ボーカルに合わせバンドサウンドでアレンジされており聴きやすい内容になってます。特に選曲の感想で挙げたM8「LOVELESS WORLD」とM9「soldier game」は前者はメタル系、後者はベースソロが印象的と原曲の段階でバンド向けな仕上がりだったのでそれをバンドでアレンジした事でより魅力が増した気がします。ちなみに自分はM10「Snow halation」がお気に入りですね。原曲自体が最上位に入るくらい好きなのもありますがカバーも原曲の切なさとバンドサウンドによる暖かさが絶妙にマッチした仕上がりで非常に良かったです。あと前述した通り全曲男性ボーカルに合わせたキーなのでアニメ映像を考えなければ男性ライバーのカラオケにも役立つのではないでしょうか。

全体的に原曲を超えるようなカバーはありませんが原曲と比べてどちらも良いと言えるカバーが揃っており(今回のレビューで曲単位の感想をしてないのはそれが理由)総じて好印象な一枚となりました。デビュー曲の「僕らのLIVE 君とのLIFE」のカバーが無いのはちょっと残念ですがまぁそこは好みの問題だから仕方ない(笑)。ちなみに個人的に流田Projectは過去のカバーアルバムを耳にして存在を知っておりその流れで前々からラブライブの曲をやって欲しいなと思ってたのでそれが一曲どころかまさかアルバムという形で叶い更にその期待にもしっかり応えてくれて本当に嬉しくただただ感謝の想いに尽きますね。機会があればまた他のアニソンカバーをしたアルバムやラブライブカバーの第2弾を期待したいなという願いを込めて本稿を締めさせていただきます。

印象度:★★★★☆

内田彩「アップルミント」 

アップルミント[初回限定盤(CD+Blu-ray)]
内田彩
日本コロムビア (2014-11-12)
売り上げランキング: 11,179

☆収録曲☆
A01. アップルミント:★★★★☆
B02. Breezin':★★★★
B03. Sweet Rain:★★★★
B04. ONE WAY:★★★☆
A05. Growing Going:★★★★☆
B06. オレンジ:★★★★
B07. キックとパンチどっちがいい?:★★★★
B08. Merry Go:★★★★
B09. ピンク・マゼンダ:★★★☆
B10. 泣きべそパンダはどこへ行った:★★★☆
B11. ドーナツ:★★★★

発売日:2014年11月12日
レーベル:ZERO-A (日本コロムビア)

内田彩、1stアルバム。『ラブライブ!』南ことり役をはじめアニメを中心に声優をメインに活動しており今作はアーティストとしてのデビュー作となります。

まずアルバムタイトル曲であるM1「アップルミント」はバンドテイストのポップロックな曲調に彼女の可愛らしい歌声が絶妙にマッチした一曲で現状彼女はシングルを出してませんがそれに近い風格を持った曲になってます。トップバッターにしてベストトラック。

M2「Breezin'」はAKB48などに楽曲提供してる俊龍による作詞作曲、編曲を彼女のライブでバンマス兼ギターサポートを務めている東タカゴーが手掛けた曲で前曲の方向性を踏襲しつつブラス音などを加えたよりカラフルなポップナンバーに仕上がってます。

M3「Sweet Rain」はこれも前2曲のようなバンドポップ系な作風ですがやや爽やかさと甘さが前に出ていて似た雰囲気にはなってないのが良い感じですね。ここまでの3曲はアニメの声を経由して(自分はラブライブ!しか見てませんが…w)彼女を知った人にはすんなり入れるのではないでしょうか。

M4「ONE WAY」は前3曲とは雰囲気を変えV系バンドを思わせるようなややダークなトーンにドラムの音(打ち込み?)がドコドコ響くロックテイストな1曲。印象はそこまで強く無いけどアルバムの流れにおいて良いアクセントになってますね。

M5「Growing Going」はM1、M2の流れを汲んだポップロックな曲でストレートかつ突き抜けるような勢いが非常に良い感じ。特にサビの爽快感は高まりますね。M1と並んでお気に入りの曲です。

M6「オレンジ」はバンドサウンドではなく打ち込みサウンドによる可愛らしさがより前に出たポップな曲。バンド系とは一味違う感じでこれもまた良いです。

M7「キックとパンチどっちがいい?」は穏やかな曲調に乗せて別れ際に相手に最後にキックとパンチどっちがいいかと問うネタ的な曲。多分歌詞の主人公は怒ってると思われるんだけど声がかわいいので全然そうは聞こえない…だがそれが良い!wという曲でございます(←意味がわからないよ)

M8「Merry Go」はこれもバンドテイストだけど作風はポップ寄り。強いインパクトはありませんが良い曲です。

M9「ピンク・マゼンダ」は打ち込み系の幻想的な雰囲気が漂う曲。聴かせる系統の曲調ながら途中から音数が増えテンポが上がったりと不思議な仕上がりになってます。

M10「泣きべそパンダはどこへ行った」はこれも聴かせるタイプでこちらはワルツの曲調に乗せて泣きべそパンダの事を歌った?曲。かわいい歌声が映えますなぁ。

ラストのM11「オレンジ」は1stアルバムながらここまで聴いてると最早王道と言っても差し支えないであろうバンドポップな曲。序盤で同じ系統の曲がいくつか出たのでインパクトは強くありませんが爽やかな締めで良いと思います。

全体的にシングル曲無しのアルバムなので曲の出来に極端な外れが無く総じて聴きやすい一枚だと思います。ですがそれ故に突出した名曲も無いのが今作を聴いた感想ですね。ただ曲単体の感想でも話したように彼女の良い所がしっかり出てるなと感じられたのは好印象ですね。本業の関係上一般向けとは言い難いですがアニメを通して彼女の存在を知った人なら聴いて損はないでしょう。

印象度:★★★★☆

大原櫻子「V」 

V (初回限定“VIVA盛盤
大原櫻子
ビクターエンタテインメント (2016-06-29)
売り上げランキング: 507

☆収録曲☆
B01. 踊ろう:★★★★
A02. 大好き:★★★★☆
A03. キミを忘れないよ:★★★★★
B04. 勇気と微笑み:★★★★
A05. メロディー:★★★★★
A06. 真夏の太陽:★★★★☆
B07. こころ:★★★☆
S08. サイン:★★★★★
B09. トレモロレイン:★★★★
A10. Dear My Dream:★★★★☆
B11. 君になりたい:★★★★
B12. September:★★★★
B13. Scope:★★★★

発売日:2016年6月29日
レーベル:ビクターエンタテインメント

大原櫻子、2ndアルバム。タイトルの”V”は”ビバ”と読みます。前作『HAPPY』が期待以上の良作だったので”その反動で前作には劣るのでは…”みたいな不安がありましたがいざ聴いてみたらしっかりと期待に応えてくれた傑作となりました。尚、前作同様に今作も亀田誠治のプロデュースになっております。

まずトップバッターを飾るM1「踊ろうよ」は流れるようなメロディと軽やかなバンドサウンド(+キーボード)が心地よいポップな曲で前作1曲目程の強さはありませんが聴きやすくかつ飽きない良曲です。

M2「大好き」は先行シングルとしてリリースされた曲で彼女の魅力である明るく溌剌な歌声が活かされたポップソングになってます。キーボードやストリングスといった装飾音がキラキラ感を醸し出してるのがまた良いですね。

M3「キミを忘れないよ」は映画『ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』の挿入歌で原作者のさくらももこが作詞を手掛けた楽曲。”10年後の8月”のフレーズが有名な某曲のような夏の終わりのノスタルジックな情景が浮かぶバラードでシングルの発売時期はタイアップの兼ね合いからかズレてる気がしますが曲の方はかなりの名曲になってます。

M4「勇気と微笑み」はキーボードやドラムのリズムが耳に残るミドルテンポのポップソング。これも伸びやかな歌唱が耳に残る良曲です。

M5「メロディー」は白猫プロジェクトのCMソングで生のバンドサウンドが多い彼女の曲の中では珍しい打ち込みをメインにしたサウンドが特徴ですが曲自体は結構良い感じで1999年をテーマにした歌詞も個人的には共感できる部分があり今作のアルバム曲の中では特にお気に入りの曲です。

M6「真夏の太陽」はこれもシングルとして出た曲で夏らしい(ちなみにこれは発売時期も7月でズレてない)爽やかなポップソングになってます。それにしてもM2、M5に続いてこれも白猫プロジェクトのCM曲なんだけどコロプラの関係者が気に入ってるのかビクターもしくは事務所がタイアップ獲得にあまり熱心ではないのか気になる所。個人的にはどの曲も携帯ゲームよりも清涼飲料水とかのCMの方が合う気がするんですよね…。

M7「こころ」はアコースティックギターと彼女の歌によるシンプルかつさらっと聴かせる小曲。次の曲への繋ぎ的な印象ですね。

M8「サイン」は本作のリード曲で切ない歌詞とメロディーが響くロックバラードな仕上がり。彼女の従来のイメージである明るく爽やかな雰囲気とは異なりますが良い意味で違う一面を引き出せたのではないでしょうか。というわけでこの曲が本作のベストトラックです。

M9「トレモロレイン」はキーボードのサウンドが目立つカラフルなポップソング。雨をテーマにした曲ですがジメジメした感じではなく"雨の中でもルンルンな気分で行こう!"的な感じなのが彼女らしくて良いですね。

M10「Dear My Dream」は日テレ女子マラソン中継のタイアップ曲でEDMサウンドを取り入れた意外かつ異色な一曲。ただ曲自体は彼女の持ち味を維持しつつ取り入れた感じで、応援歌な歌詞も併せて結構良い曲です。それにしても亀田さんはこういう系統の音楽も作れるのね。普段バンドサウンドをメインにしてるだけに意外でした。

M11「君になりたい」はバンドサウンドにピアノとストリングスが絡むオーソドックスなバラード。強いインパクトはないものの確かなメロディーとしっかりとした歌声で聴かせる良曲です。

M12「September」はやや歌謡的なマイナーなメロディーが耳に残る楽曲。曲名が示すように夏の終わりを歌った曲で晩夏~秋に聴けばしみじみ来るものがありそうな気がしますね。

ラストのM13「Scope」はこれもバラード系でバンドサウンドメインのM8、バンドサウンド+ストリングスのM11に対してこの曲は打ち込みの要素を若干取り入れた仕上がりになっておりキーボードメインで歌含めて静かに聴かせるA~Bメロからサビでギターなど他の音が入り、歌声も力強さが増して盛り上がる展開はまさに大団円といった感じになってて良いと思います。

前作『HAPPY』では前半にインパクトの強い曲が集中しており後半がやや弱い印象がありましたが今作ではアルバム構成のバランスが良くなり曲幅も前作を踏襲しつつも打ち込みなど新しい要素を上手く取り入れてより個人的には前作よりも好きなアルバムになりました。ビーイング系や90年代のガールポップ系が好きな方には特にオススメです。前作と併せて是非。

印象度:★★★★★