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FictionJunction YUUKA「Destination」 

Destination
Destination
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FictionJunction YUUKA
flying DOG (2013-05-08)
売り上げランキング: 31,897


☆収録曲☆
B01. I'm here:★★★
B02. destination:★★★☆
A03. nowhere:★★★★★
S04. 暁の車:★★★★★
B05. 誰もいない場所:★★★☆
B06. 聖夜:★★★★
C07. しずかなことば:★★
C08. ふたり:★★☆
B09. 瞳の欠片:★★★★
B10. nostalgia:★★★
B11. inside your heart:★★★★

発売日:2005年11月23日
レーベル:ビクターエンタテインメント

FictionJunction YUUKA、1stアルバム。93年にSee-Sawのキーボードとしてデビュー(05年活動休止)し現在はアニメ・ゲーム音楽やそれに関連したアーティストや楽曲を多く手掛けている梶浦由記と声優業をメインに舞台女優としても活動してる南里侑香による音楽プロジェクトで03年より活動開始。以降4枚のシングルを経て本作がリリースされました。尚、9月にリリースされた4thシングル「焔の扉」は未収録となっております。(次回作に収録)

まずM1「I'm here」はM11のc/w曲でアニメ『MADLUX』の挿入歌。アニメのBGMらしいテンポあるサウンドでアルバムの始まりにも相応しい風格を感じるものの肝心なメロディが淡々としており特にサビに至っても起伏に乏しいのが惜しい。イントロダクションとして1コーラスくらいなら良かったかもしれないけど普通に5分近くあるのがまたなんとも…。

M2「destination」は今作のタイトル曲でロックバンドっぽいガンガン響いたバンドサウンドが印象的な一曲ですね。サビメロはそこそこ良く、全体の雰囲気も悪くないがAメロが暗くバンドサウンドも絞って不安定な感じなのがちょっと物足りない気も。

M3「nowhere」はM9のc/wでアニメ『MADLUX』挿入歌。インドの牛乳屋さんやエスニックっぽい多国籍な雰囲気のサウンドやヤンマーニを連呼する一歩間違えれば危ない宗教のようなコーラスのインパクトに加えて駆け抜けるようなスピード感あるメロディと歌が絶妙で前2曲の煮え切らなさを吹き飛ばす名曲になってます。

M4「暁の車」は3rdシングルでアニメ『機動戦士ガンダムSEED』の挿入歌でロングヒットした曲。叙情的な詩と聴き手を掴むメロディ、南里による儚くも切ない歌声、そして1コーラス目は音数少なめで聴かせて2コーラス目から盛り上がっていくアレンジと曲構成が絶妙なバランスで成り立った名曲で個人的に梶浦由記の作った楽曲の中では最高傑作だと思います。

M5「誰もいない場所」はシンプルなサウンドとメロディで聴かせるミディアム系。前2曲の後だと埋もれてしまいがちですがなかなかの良曲です。

M6「聖夜」はタイトル通りクリスマスや冬の情景が浮かぶようなメロディと丁寧なバンドサウンド、そして南里の切ない歌声が彩る良メロナンバーになってます。

M7「しずかなことば」はサウンド、メロディ共に暗くモヤモヤした雰囲気が漂う何とも言えない仕上がりで正直微妙ですね…。歌声が良いのがせめてもの救いか。

M8「ふたり」は歌とピアノメインのシンプルなバラード。じっくり聴けば悪くないけどこれも暗い感じがして地味な印象が否めず、そのせいな3分と短いのに妙に長さを感じてしまいます…。

M9「瞳の欠片」は1stシングルでアニメ『MADLUX』のオープニング曲またかよ。異国情緒漂う雰囲気にこれまた切ないメロディと歌声がハマっていて良い感じですね。

M10「nostalgia」はこれも多国籍な雰囲気も聴かせるメロディの良曲で悪くないけど他の曲と比べて引っかかりもなかったり。

最後のM11「inside your heart」は2ndシングルでアニメ『MADLUX』のエンディング曲。アルバムラストを飾るに相応しいバラードで包み込むようなメロディが魅力的な良曲ですね。ちなみに本作でこの曲含めて4曲タイアップされたMADLUXというアニメは見た事ないので作品に合っていたかどうかはわかりません(笑)。

アルバム全体通して名曲がある一方で個人的にうーん…な曲が混在しており、アンバランスな感は否めないものの梶浦由記による独特な世界観を持った曲を周辺のミュージシャンの演奏によって丁寧に作り込まれたサウンドと南里侑香による儚さや切なさを感じさせる歌声でじっくり聴かせる楽曲群は完成度が高く、聴きごたえある一枚になってます。11曲50分台と梶浦作品の中では比較的聴きやすいのも特徴ですね。

印象度:★★★☆☆

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