大原櫻子「V」※修正版 

V (初回限定“VIVA盛盤
大原櫻子
ビクターエンタテインメント (2016-06-29)
売り上げランキング: 507

☆収録曲☆
B01. 踊ろう:★★★★
B02. 大好き:★★★★
A03. キミを忘れないよ:★★★★☆
A04. 勇気と微笑み:★★★★☆
A05. メロディー:★★★★★
B06. 真夏の太陽:★★★★
B07. こころ:★★★
S08. サイン:★★★★★
B09. トレモロレイン:★★★★
A10. Dear My Dream:★★★★☆
B11. 君になりたい:★★★☆
B12. September:★★★★
B13. Scope:★★★☆

発売日:2016年6月29日
レーベル:ビクターエンタテインメント

大原櫻子、2ndアルバム。タイトルの”V”は”ビバ”と読みます。前作『HAPPY』が期待以上の良作だったので聴く前は"さすがに前作の勢いには及ばないでは…"みたいな不安がありましたがいざ聴いてみたら前作の勢いを維持しつつ楽曲の幅、歌手としての表現力も広がりしっかりと期待に応えてくれた傑作となりました。尚、プロデュースは前作に引き続き亀田誠治が全面的に手掛けております。

まずトップバッターを飾るM1「踊ろうよ」は流れるようなメロディと軽やかなバンドサウンド(+キーボード)が心地よいポップな曲で前作1曲目の「Over The Rainbow」と比べるとやや見劣りするもののその分聴くほどに味のある飽きない良曲ですね。

M2「大好き」はアルバム先行の形でリリースされた5thシングルで桜井日奈子が出演したスマホゲーム『白猫プロジェクト』のCMソング。清涼感あるメロディと亀田誠治の指揮による聴き心地良いバンドサウンドで彼女の魅力である明るく溌剌な歌声が活かされたポップソングになってます。キーボードやストリングスといった装飾音がキラキラ感を醸し出してるのがより一層その魅力を引き出してます。

M3「キミを忘れないよ」は4thシングルで映画『ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』の挿入歌。原作者のさくらももこが作詞を手掛けた楽曲で"10年後の8月"のフレーズが有名な某曲のような夏の終わりのノスタルジックな情景が浮かぶバラードでシングルの発売時期はタイアップの兼ね合いからか夏の時期を過ぎてしまってますが曲自体はかなりの名曲になってます。

M4「勇気と微笑み」はバンドサウンドではなくキーボードや打ち込みのリズムを前面に打ち出した王道の雰囲気に新機軸を取り入れたミドルテンポのポップソングで綺麗なメロディと伸びやかな歌唱が耳に残り、個人的にアルバム新曲の中では気に入ってる曲の一つです。

M5「メロディー」は本作発売前から『白猫プロジェクト』のCMで流れてた曲でM4に続いて打ち込みをメインにしたサウンドになっております。新しい要素を取り入れつつも彼女らしさをしっかりと活かした仕上がりは改めて亀田誠治のプロデュース力の高さを実感させられますね。1999年をテーマにした歌詞も個人的には共感できる部分があり好印象です。

M6「真夏の太陽」は3rdシングルでこれまたコロプラ『白猫プロジェクト』CMソング。こちらはバンドサウンドメインの仕上がりで発売時期(7月)に合わせた夏らしい爽やかなポップソングの良曲になってます。それにしてもM2、M5もそうだけど白猫プロジェクトのCM曲に関してはコロプラの関係者が彼女を気に入ってるのかビクターもしくは事務所がタイアップ獲得にあまり熱心ではないのか気になる所。個人的にはどの曲も携帯ゲームよりも清涼飲料水とかのCMの方が合う気がするんですよね…。

M7「こころ」はアコースティックギターと彼女の歌でシンプルかつさらっと聴かせる小曲。次の曲へ繋ぐインタールードに近い仕上がりです。

M8「サイン」は本作のリード曲で切ない歌詞とメロディーが響くロックバラード。切実さを感じる歌唱も合わせて彼女の従来のイメージである明るく溌剌な雰囲気とは異なりますが確かな名曲に仕上がっており個人的には本作におけるベストトラックです。

M9「トレモロレイン」はキーボードのサウンドが目立つカラフルなポップソング。雨をテーマにした曲ながらも憂鬱さやジメジメした雰囲気は無く、むしろ"雨の中でもルンルンな気分で行こう!"的な感じなのが彼女らしくて良いですね。

M10「Dear My Dream」はM3のc/w曲で第33回全日本大学女子駅伝・日テレ女子マラソン中継のタイアップ曲。バンドサウンドのイメージが強い亀田誠治ですがこの曲はEDMサウンドを取り入れた意外かつ異色な仕上がり。ただ曲自体はポップでキャッチーな応援歌になっており彼女の本来の持ち味をしっかり残した上で新境地を切り開いた一曲になってます。

M11「君になりたい」はバンドサウンドにピアノとストリングスが絡むオーソドックスなバラード。やや地味な印象は否めないものの確かなメロディーとしっかりとした歌声で聴かせる良曲です。

M12「September」はやや歌謡的なマイナーなメロディーが耳に残る楽曲。曲名が示すように夏の終わりを歌った曲で晩夏~秋に聴けばしみじみ来るものがありそうな気がしますね。

ラストのM13「Scope」はこれもバラード系でバンドサウンドメインのM8、バンドサウンド+ストリングスのM11に対してこの曲は打ち込みの要素を若干取り入れた仕上がりになっておりキーボードメインで歌含めて静かに聴かせるA~Bメロからサビでギターなど他の音が入り、歌声も力強さが増して盛り上がる展開はまさに大団円といった感じになってて良いと思います。ちなみにこの曲を作曲した小名川高弘は過去に亀田誠治がプロデュースを手掛けていたCHARCOAL FILTERというバンドのメンバーで解散後は亀田誠治の事務所『誠屋』に所属し作家活動を行っておりその縁からか次回作の3rdアルバムでは本作後に発売された6thシングル表題曲を最後にプロデュースを離れる亀田氏の役割を引き継ぐ形で楽曲制作に深く関わってます。

前作『HAPPY』では前半にインパクトの強い曲が集中しその反動から後半がやや弱い印象がありましたが今作では前作を踏襲しつつも打ち込みなど新しい要素を上手く取り入れ多彩になった事でアルバムバランスの向上と同時に楽曲の幅が広がり、それに合わせて彼女自身の歌手としての表現力にも成長が感じられた事により一曲一曲の勢いや強さはともかくアルバム全体としては前作よりも完成度の高い一枚なりました。ビーイング系や90年代のガールポップ系が好きな方には特にオススメです。前作と併せて是非。

印象度:★★★★★

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大原櫻子「HAPPY」※修正版 

HAPPY(通常HAPPY盤)【CD】
HAPPY(通常HAPPY盤)【CD】
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大原櫻子
ビクターエンタテインメント (2015-03-25)
売り上げランキング: 4,817

☆収録曲☆
A01. Over The Rainbow:★★★★★
B02. サンキュー。:★★★★
A03. 瞳:★★★★★
A04. 無敵のガールフレンド:★★★★☆
S05. 明日も:★★★★★
A06. 頑張ったっていいんじゃない:★★★★★
B07. Happy Days:★★★★
B08. のり巻きおにぎり:★★★☆
B09. READY GO!:★★★☆
B10. ただ君のことが好きです:★★★
A11. ちっぽけな愛のうた:★★★★☆
B12. ワンダフル・ワールド:★★★☆

発売日:2015年3月25日
レーベル:ビクターエンタテインメント

大原櫻子、1stアルバム。亀田誠治の全面プロデュースによる彼女の等身大の魅力が全面的に打ち出された傑作アルバムになっております。

まずM1「Over The Rainbow」はSuperflyの元メンバーで現在も作家として関与している多保孝一による提供曲で雄大な雰囲気を感じるスケールの大きさと彼女の伸び伸びとした歌唱がマッチした名曲。アルバム曲の中ではベストトラックですね。

M2「サンキュー。」は本人名義での1stシングルとしてリリースされた曲でアコースティック寄りのバンドサウンドにポップなメロディと彼女の歌声が絶妙な良曲です。

M3「瞳」は2ndシングルで『第93回全国高等学校サッカー選手権大会 応援歌』のタイアップに起用された曲でシングルとしては初のバラード曲。アップテンポ曲の時とはまた違う彼女の魅力が引き出された名曲だと思います。

M4「無敵のガールフレンド」は本人が出演した『DHC薬用アクネコントロールシリーズ』のCMソング。彼女の可愛らしい要素を押し出したポップな仕上がりが好印象な一曲ですね。それにしても亀田さんは今作において作曲や編曲だけじゃなくて作詞もこの曲含めて大半の曲で手掛けてるのだがこんな10代の女子目線の歌詞を50代のおじさまが書いてるのを想像するとなんだか変な感じが…まぁ歌詞自体は普通に良いから結果オーライか(笑)。

M5「明日も」は"MUSH&Co."名義でリリースされたシングルで彼女の実質的な歌手デビュー曲であると同時に役者デビュー作となる映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』の主題歌。映画は未見ですが爽快感あるポップロックな曲調と彼女の溌剌とした歌声がこれまたマッチした名曲であると同時に個人的に彼女の中では一番好きな曲です。

M6「頑張ったっていいんじゃない」は"大原櫻子(from MUSH&Co.)"名義でリリースされたシングルで前曲タイアップ映画のスピンオフソングとして作られた曲。前曲にはやや劣るもののこちらも爽やかなかつ勢いある感じが心地よい名曲になってます。

M7「Happy Days」はM5~M6までの爽やかなな流れを変えるポップ寄りな仕上がり。"ハッピーハッピー…"と歌うサビ後半が耳に残りますね。

M8「のり巻きおにぎり」は本作における箸休め的なポップ曲。これも亀田誠治の作詞でタイトルや歌詞を考えてるのを想像するとなんとも言えない気分になりますなぁ(笑)。

M9「READY GO!」はギターサウンドが目立つ本作の中ではちょっとハードなポップロック。この先終盤はバラード寄りの曲が続くので流れ的に良い感じ。

M10「ただ君のことが好きです」はミディアムテンポの聴かせる系の曲。普通に良いけど今作の中では印象薄め。

M11「ちっぽけな愛のうた」は"小枝理子&小笠原秋"名義の曲で映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』の劇中劇。ピアノメイン(+バンド&ストリングス)のバラードで映画を知らなくても結構良い感じ。ちなみにカノ嘘関連曲に関する情報を補足するとM5とM6の"MUSH&Co."というのは劇中で大原櫻子の演じる小枝理子が率いるバンド、そしてこの曲で小枝理子と一緒に名を連ねている小笠原秋というのは佐藤健が演じる音楽プロデューサーだそうです。ただあくまでも劇中の設定を名義にしただけで佐藤健は演奏には参加してないので実質は大原櫻子のソロ曲となっております。

最後のM12「ワンダフルワールド」はM1のようなスケール感でこちらはバラード寄りの聴かせる仕上がり。良いですね。

シングルがどれも好印象だったので期待してましたがその予想を上回るアルバムになりました。前置きや曲の感想でも書いたように全体的にオーソドックスながらも爽快感ある曲と歌詞にも表れている(書いたのは亀田さんだけどw)彼女の等身大な魅力がフルに発揮されたのが非常に良いですね。役者業も兼ねてるので近い紹介どちらかにシフトする可能性が無いとは言えない不安はありますがこれからも応援していきたいなと思います。

印象度:★★★★★

Aqua Timez「カルペ・ディエム」 

カルペ・ディエム
カルペ・ディエム
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Aqua Timez
ERJ (2011-02-16)
売り上げランキング: 135,109


☆収録曲☆
A01. 百年の樹:★★★★☆
B02. 最後まで:★★★★
B03. プルメリア ~花唄~:★★★★
A04. 真夜中のオーケストラ:★★★★☆
A05. カルペ・ディエム:★★★★★
B06. 刻 ~Interlude~:★★★
A07. メメント・モリ:★★★★☆
B08. 風に吹かれて:★★★★
B09. MILKY BLUES:★★★☆
B10. Let Loose:★★★
B11. GRAVITY Ø:★★★★
A12. 絵はがきの春:★★★★☆
B13. 銀河鉄道の夜:★★★☆

発売日:2011年2月16日
レーベル:エピックレコードジャパン

Aqua Timez、4thアルバム。前作の『うたい去りし花』からベストアルバムを挟みつつもオリジナルとしては約2年ぶりの作品でその間に発表されたシングル4作を含む内容になってます。

まずオープニングを飾るM1「百年の樹」はどっしりしたバンドサウンドとストリングスが共存したミディアムロックでこれまでの楽曲のような暖かさ・優しさよりも重さや深みの要素を感じる一曲です。

M2「最後まで」は先にベストアルバム『The BEST of Aqua Timez』に新曲として収録されていた曲。アップテンポかつメロディアスなロックナンバーでライブで盛り上がりそうな仕上がりになってます。

M3「プルメリア ~花唄~」は10thシングルで映画『ごくせん THE MOVIE』の主題歌。ドラマ版主題歌でヒットした「虹」には劣るものの前向きで温かいポップロックな良曲で映画のエンディングにも合っていたのではないでしょうか。

M4「真夜中のオーケストラ」は13thシングルでアニメ『NARUTO-ナルト- 疾風伝』のエンディング曲。アップテンポながらも切なく聴かせるメロディーと歌にバンドサウンド、ストリングスが絶妙にマッチした名曲になってます。それだけにこの辺りから本格的にセールスが低調気味になってしまったのが惜しい…。

M5「カルペ・ディエム」は本作のタイトル曲。曲名(とアルバムタイトル)はラテン語で"今日という日の花を摘め"という意味を持ち、"今この瞬間を楽しめ" "今という時を大切に使え"という示唆を含んでいるそうです。
そんな深いテーマが込められてるだけに曲自体もM1同様にこれまでのバンドらしさよりも深みを増したサウンドと世界観で聴かせるロックバラードで6分半近い長さながらも掴まれる名曲です。

M6「刻 ~Interlude~」は前後を繋ぐインタールードでM5、M7の2曲は"時"であったり"今"というものを意識しており時を刻む音や心臓の鼓動音を取り入れた独特な仕上がりになってます。ちなみにオルゴールみたいなメロディーはM7のサビメロ。

M7「メメント・モリ」はラテン語で"死を想え"を意味しておりこの曲もまたアルバムの世界観を意識した仕上がりでただ激しく生きることを純粋に綴った歌詞を平メロはミディアム調で聴かせ、イントロやサビでは疾走感のあるテンポで突き抜けるロックナンバーで静と動がはっきりした一曲になってます。

M8「風に吹かれて」はM4のc/wで『第90回全国高等学校ラグビーフットボール大会』のテーマ曲。彼ららしい温かみを感じるミディアムナンバーで曲だけ見たら前年に続くラグビーのタイアップにも合ってそうな良曲ですが歌詞はラジオ番組のファンメールにて"脳の手術を受ける8歳の息子を励まして欲しい"という声を受けて作詞しており実際歌い出しで"8歳の少年"というフレーズをはじめ全体的にもその少年に向けた内容になっておりラグビーのタイアップとしては如何なものか?と思う所がありますね(苦笑)。

M9「MILKY BLUES」は激しいバンドサウンドにラップ調の歌い回しを交えたライブ向けなミクスチャーロック。本作の中ではこれまでのアルバム曲のイメージに近い一曲ですね。

M10「Let Loose」はこちらも勢い重視のミクスチャーロック。全体的にボーカルを加工してるのが特徴ですね。ただ曲自体の印象はやや薄いかな。

M11「GRAVITY Ø」は12thシングルでアニメ『STAR DRIVER 輝きのタクト』のオープニング曲。M9、10同様にライブ向けの勢い重視系ロックながらもシングル曲だけあってキャッチーなメロディーが耳に残る仕上がりで良い感じにアルバム終盤を盛り上げてます。

M12「絵はがきの春」は11thシングルで小栗旬が出演していた『クノールカップスープ』のCMソング。本作の中では最も彼ららしいメロディーや歌に温かみを感じるミディアムナンバーでCMのイメージにも合った一曲だと思います。

最後のM13「銀河鉄道の夜」はアニメ映画『豆富小僧』の挿入歌。共同プロデューサー(デビューからこれまでセルフプロデュースだった)にシライシ紗トリを起用しており6分半のバラードでじっくりとアルバムの締めを飾る良曲になってます。

アルバム全体通してこれまでよりも洗練されたバンドサウンドを鳴らしたのと同時にベストを経由して従来の持ち味を若干逸脱した新しい境地を開拓した意欲作でもある内容でファンの間でも賛否両論でしたが個人的には深みを増し、より進化を感じられた好印象な一枚ですね。そして次回作以降では本作の要素にこれまでの要素を上手く取り入れ更なる成長に発展していくので結果的にこれはこれで良かった。そう言える傑作だと思います。

印象度:★★★★☆

内田真礼「Drive-in Theater」 

内田真礼 MINI ALBUM Drive-in Theater(通常盤)(CD ONLY)
内田真礼
ポニーキャニオン (2017-01-11)
売り上げランキング: 45,338


☆収録曲☆
A01. Shiny drive, Moony dive:★★★★☆
B02. モラトリアムダンスフロア:★★★★
A03. Moment:★★★★☆
B04. 5:00AM:★★★
B05. クロスファイア:★★★☆
B06. Smiling Spiral:★★★★

発売日:2017年1月11日
レーベル:ポニーキャニオン

内田真礼、ミニアルバム。1stアルバム『PENKI』から約1年振りのリリースでその間にシングルが1枚発表されましたがそれは未収録(2ndアルバムに収録)で収録曲6曲全て新曲で構成されてます。

まずM1「Shiny drive, Moony dive」はMVが制作された今作のリード曲でUNISON SQUARE GARDENの田淵智也による提供曲。ややGS風味の要素を取り入れたポップロックな曲でまれいたその可愛らしい歌声とマッチした仕上がりになってます。

M2「モラトリアムダンスフロア」はけものフレンズの関連曲等で近年注目されてるシンガーソングライターの大石昌良による提供曲。こちらはややスカっぽいノリが特徴なポップロック。楽しい感じが良いですね。

M3「Moment」は前2曲の流れから一転しavex系を思わせるキーボードメインの打ち込みサウンドと切ないメロディで聴かせる仕上がりでなかなかの名曲です。個人的にはM1かこの曲がベストトラックかな。

M4「5:00AM」はまれいたそ本人も共作で作詞したR&B風のナンバー。地味ながらも大人っぽい一面が垣間見れるのが魅力でタイトルの夜明けの雰囲気にも合った曲だと思います。

M5「クロスファイア」はM1~2の雰囲気に近いロックナンバーで歌詞はまれいたそ自身の趣味である野球観戦にちなんだネタを盛り込んでるので野球が趣味な人にはグッと来るものがあるんじゃないでしょうか。

最後のM6「Smiling Spiral」はM1と共にMVが作られこれまたM1と同じく田淵智也が提供した曲。ユニゾンや彼が提供してるLiSA辺りを思わせるストレートかつ勢いあるポップロックでアルバムを気持ち良く締めてくれる良曲です。

シングルは収録されておらず曲数も6曲と少ないですが全体通してシングルに通ずるポップロックと違う一面を見せた曲をバランス良く凝縮した良作になってます。前述したように6曲で25分とコンパクトなので初めて聴いてみようという人には意外と良い一枚だと思いますね。

印象度:★★★★☆

Aqua Timez「うたい去りし花」 

うたい去りし花
うたい去りし花
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Aqua Timez
エピックレコードジャパン (2009-03-11)
売り上げランキング: 372,952


☆収録曲☆
B01. BIRTH:★★★
A02. Velonica:★★★★☆
A03. 別れの詩 -still connected-:★★★★☆
A04. 虹:★★★★★
A05. STAY GOLD:★★★★☆
B06. 夏のかけら:★★★★
B07. ほんとはね:★★★☆
B08. massigura:★★★★
B09. 月、昇る:★★★☆
B10. この星に:★★★☆
B11. きらきら -original ver.-:★★★★
B12. One:★★★★
A13. うたい去りし花:★★★★☆
B14. Re:BIRTH:★★★☆
B15. 虹 -Album ver.-:★★★☆

発売日:2009年3月11日
レーベル:エピックレコードジャパン

Aqua Timez、3rdアルバム。前作『ダレカの地上絵』から約一年半ぶりのリリースで前作以降に発表されたシングル4曲と配信1曲を含む内容となってます。

M14のサビメロのみで40秒しかないイントロのM1「BIRTH」を経て実質オープニングを飾るM2「Velonica」は8thシングルでアニメ『BLEACH』のOP曲。ラップ調の早口でまくしたてる平メロから痛快なサビへ流れる歌と激しめなバンドサウンドが絶妙なロックナンバーになってます。

M3「別れの詩 -still connected-」は前曲の流れを汲んだロック色強めな曲でこちらはメロディー重視で過去曲でいうと「ALONES」(4thシングル)辺りに近い感じですね。日本テレビの情報番組『ラジかるッ』のEDタイアップが付いたからか今作のアルバム新曲の中では存在感が強く、個人的にもお気に入りの一曲ですね。

M4「虹」は6thシングルでドラマ『ごくせん』主題歌に起用されヒットし発売年の紅白歌合戦にも出場した代表曲。4つ打ちのリズムを上手く取り入れたサウンドと爽やかでキャッチーな歌・メロディーが心地よく、ヒットした事を抜きにしても確かな名曲だと思います。

M5「STAY GOLD」は9thシングルで『代々木ゼミナール』CMソング。アルバム1週間前の先行シングルでDVD付きのみ3万枚限定で発売されオリコンで初めて10位内を逃してしまうという記録面ではやや不名誉な結果に終わったものの曲の方はメッセージ性の強い歌詞と力強いメロディーが印象的なミディアムロックでこれもなかなかの名曲です。

M6「夏のかけら」は7thシングルで新垣結衣が主演した映画『フレフレ少女』の主題歌。夏の終わりを思わせるバラードでここまでの曲の中では地味ですがしみじみ聴かせる良曲になってます。

M7「ほんとはね」は配信でリリースされその後M4のc/wにも収録された曲。レゲエ調のほのぼのしたミディアムナンバー。まあまあですね。

M8「massigura」はラップと激しいバンドサウンドが主張するミクスチャーロックな仕上がり。キャッチーさは薄いもののクールでカッコ良い一面が見える良曲です。

M9「月、昇る」は全体的にマイナー調なメロディーで平メロはスカやレゲエ辺りのゆったりしたテンポで、サビではバンドサウンドが主張しロックに聴かせるのが印象的な一曲。

M10「この星に」は疾走感のあるテンポで突き抜けるロックナンバー。メロディーよりも勢い先行な所はありますがラップも交えてなかなかカッコ良い仕上がりになってます。

M11「きらきら -original ver.-」はキリン『濁る茶』のCMソング。開放感ある爽やかなメロディーとサウンドの良曲でCMに使われたのも納得ですね。ところで新曲にもかかわらず"original ver."なのは何故だろうか?未発表のバージョンが存在するのか、それともCMでは歌詞もしくはアレンジが違ってたのか…地味に謎です。

M12「One」は毎日放送の第81回選抜高校野球、第89回全国高校ラグビーフットボール大会のイメージソングでその影響か聴き手の背中を押してくれるような歌詞が印象的なミディアムナンバー。メロディーも力強く歌詞の響きをより助長させられます。

M13「うたい去りし花」は今作のアルバムタイトル曲で7分を超えるロックバラード。力強いメロディーと歌詞に深みが感じられひとつの到達点に行き着いたような印象を聴いてて感じました。これがラストナンバーでも良かったんじゃないかな。

M14「Re:BIRTH」は本編ラストの曲でM1のフルバージョンにあたる曲。壮大な雰囲気を感じるバラードながら3分とコンパクトなのが特徴ですね。

ボーナストラックのM15「虹 -Album ver.-」はM4の別アレンジ。アコースティックギターを前に出し原曲よりも軽やかでさっぱりした仕上がりで悪くはないですが本編だけで14曲あり長さもそれなりな今作においてはやや蛇足な気も。シングルのc/wでやった方が良かったんじゃないかな。

全体通して前半でシングルが出尽くしてしまうもののアルバム曲もポップでキャッチーな曲、ロック系、ミクスチャー、ミディアム・バラードと多彩な良曲揃いで今作以降はベストの発売を挟んで微妙に方向性を変えていくのでそれを考えるとここまでのバンドの集大成的な位置付けの一枚という印象ですね。オリジナルアルバムで初めて聴くなら今作は特にオススメ。

印象度:★★★★☆